「あんた、タイマッサージなめてんの?」
これはぼくが修行時代に入っていたお店での語り草です。
ぼくの台詞では、ありません(笑)
ぼくは大手リラクセーションの会社でタイ部門長としてタイマッサージに関わっていました。
この業界に関わるスタッフは様々な環境の人が集まります。
・扶養内で働きたい人
・シングルマザーで大黒柱で働いている人
・人を癒すことが好きな人
・人としての成長を求める人
タイ部門があると言うことは、オイル、足つぼ、整体、ヨモギ蒸し、エステ、など様々な人たちと関わります。
そして、タイセラピストのスタートにも卒業にも関わるわけです。
他のボディワーカーが卒業するとき、
笑顔なことが多いんです。
「次のステップに進みます✨」
といった形に。
タイセラピストは、泣きながら辞めていく人が多い。
・家賃が払えません
・家族に反対されています
・セクハラに耐えられません
等々
・家賃が払えません
これについては色々ある、
整体師は月に100万稼ぐ人がごろごろといる。
職人として學び練習すれば同じようになる。
ZOEはそうなるために「練習会」や「セミナー」をしている。
正直に言えば、施術に専念していた方が収入にはなります。
・セクハラについて
これはオーナーの方針にもよる
ぼくがお店にはいるようになってほぼセクハラは無くなった、
セクハラの報告を他ルートから聞いたのは、
ぼくの指導を守らないセラピストが予想通りセクハラ受けたくらいで、
守ってくれていたスタッフからは被害は出ていない。
会社の方針はセクハラを受けても仕方がないもので、ぼくが直接指導をしたセラピストはセクハラは皆無です。
・家族に反対
これはイメージによるところが大きいと思う
この三つのネガティブな要因は、
「職人」としてタイマッサージに関わることで全て解決できるのです。
「お話」をして、指名をとるのなら他の仕事の方が稼げる。
これが会社の方針と真逆でした。
対立することになった。
パワハラも明確に受けた。
お店としては、
どんな形で入ったお金も利益なのです。
つまり、
セラピストはショウモウヒンで、
ニコニコして密着度の高い施術をさせて、お客さんをとってくれればそれが正義なのです。
これがタイマッサージのイメージを悪くする。
会社、お店としては、当たり前ですが、利益をあげることが正義なのです。
ぼくはセラピストの未来を考えて「お客様とは話さない、技術で指名をとりなさい!」を徹底したのです。
会社の方針とは真逆です。
10年後も誇りを持てる仕事として。
セクハラはあっという間に無くなり、
売り上げは最終的には2、数倍に上がり、指名率は4倍になる人もいた。
容姿、年齢で収入が変わるのなら、
それは技術職ではないのです。
技術職であれば経験値が上がる度に、単価もお客様も増えるのです。
接客業ももちろん素晴らしい仕事です。
セラピストも、
「一人親でも子どもを大学にゆとりを持っていかせる位の収入」を長期的に正当に得て良いのです。
ぼくの経験や技術をかって、
共同経営の話を頂くことが年に何度かあります。
ぼくはこの業界を
「セラピストは消耗品」
「稼げない仕事」
「イメージが悪い」
これを払拭するためであれば喜んで受けさせて頂きます。
とても残念な話があって、
・セラピストが誇りを持って働くことが出来る環境
・高単価で子どもを大学にゆとりを持っていかせることが出来る環境
を、
ぼくは条件として出したのですが、
「それはイメージと違う、安い単価で奉仕の仕事」
といわれてしまった💢😠💢
その方は大きな会社に勤め経済的に苦しんだことの無い方。
副業として、この業界に関わりたがった人。
税金対策としてということもあったのでしょう。
では、セラピストは薄給で働かなければならないのか❗
それをしたら、リラクセーション業界のバランスが崩れてしまう。
これは皆さんも留意していただきたいのです。
業界の適正単価バランスを崩すと多時間拘束、薄給を招きます。。。
奉仕であれば高単価で働くだけの実力を付けて、休みに奉仕をすれば良いのだと思います。
そうでなければ業界の価格破壊が起き、結果、セラピストの生活を圧迫し今より悪い環境を作ることになる。
ぼくは業界としてみれば高単価で施術をさせてもらっている。
そして、お客様はそれに納得をしている。
難病や、鬱、マインドの中庸、
他のセラピストが出来ないことをしているし病院、治療院でもどうにもならないことを改善に導く。
正当な単価設定。
その代わり、休みには奉仕活動をしている。
努力なのか、
好きこそものの上手なのか、
どうでも良い。
同性のお客様が納得してくれている。
どんなに小汚ない格好で、
施術中にタバコを吸おうと、
時間に遅れようと、
「次はいつが空いていますか?」
と言われる。
納得して対価を頂く。
それだけの価値がある内容を提供している。
遊びでも、
趣味でもなく、
プロフェッショナルとしてここにこだわるし、接客業ではなく技術職としてこの仕事があっても良いと思う。
「個人事業主なら年収1000万は無いと安心できないよ。」
社会としっかりと向き合った友人であり仲間の言葉。
怪我をすれば収入がなくなる、
生活ができなくなる、
その年収をこの仕事でどう得るのか、
どの仕事でも同じです。
技術を磨くのか、
広告にお金をかけるのか、
セラピストに他の仕事と同じレベルで働いてもらいたい。
「あんた、それを真面目に言うなら地獄を見るよ、イバラの道を歩くことになるよ。」
これも言われた言葉。
ぼくは生徒の10年後を想いながら教えている、伝えている。
「タイマッサージをなめるんじゃない❗」
タイマッサージとの関わり方は人の数だけあると思う。
それで良いのだとも思う。
しばらくは(今までずっとだけど)、
ZOEはこのスタンスでいくようです。
ZOEの意味は
「生きとし、生けるもの全て」
全ての人が笑顔のなかで生きていけますように。